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原
ひと言でいうと「転ばぬ先の杖」ですね。これからの時代の変化を見据え、ブンリという会社がこれまで大切にしてきた価値観は継承しつつ、ブンリの経営をアップデートさせることを目的にしています。今の「クーラントろ過装置専門メーカー」の市場的ポジションから、「あらゆるモノづくり企業の問題解決を行えるパートナー」としてより幅広く社会に貢献できる会社になっていくというビジョンをもってやっています。
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田代
ブンリは創業から60年以上続く、技術と歴史のある会社です。クーラントろ過装置という製品を扱うニッチトップ企業として世の中から必要とされてきた結果、高収益で安定性のある経営を実現しています。しかし、それは高度経済成長という、日本のモノづくり産業が大きく飛躍した時代の背景もあります。日本のモノづくりは今でも世界中で評価をされていますが、直近のAI技術の登場やコロナウイルスのパンデミックなど、世の中が大きく動いていく中で、少なからず私たちもその影響を受けました。事業も組織のあり方も、このままでいいのか?という強い想いがあったんです。
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原
プロジェクトでは具体的に、8つほどの計画を徐々に動かしています。例えば、これまでなんとなく社員同士が口頭で伝えてきたブンリの価値観を「パーパス」という形で言語化するDNA再構築/浸透計画や、マーケティング・営業や製造現場の活動方法をより効率化・精緻化する計画など、取り組みの幅は本当に広いです。非常に大きな挑戦だからこそ、全社員の団結で乗り越えていきたいですね。
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亀元
でも、社員総会(※)の時の社員の反応って、「一体、何が始まるんだ…?」って雰囲気はありましたよね。(笑)ブンリの今いるメンバーにとって、これまでにはなかったような取り組みだと思うので。驚きはもちろん、中には戸惑いもあったかと思います。けれど、決して受け入れられない雰囲気ではなかった。社長自らシンカに対する想いを発信したことで、社員を大切にしたいからこその「シンカ」なんだということが伝わったからだと思います。これから具体化していくシンカプロジェクトを楽しみにしている社員も多いと思いますよ。
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松田
ただし、壮大なプロジェクトであるため、社員一人ひとりがどんな役割を担うのか、自分ごとにしてもらうためのはたらきかけも重要です。社員一人ひとりに「やりたい!」と感じてもらえるように、今はいろいろな役職や立場に分けた研修などに力をいれています。プロジェクトはもちろん、今までにない新しい施策に対しても期待やワクワク感が、より高まっていくといいなと思います。
※2023年6月、代表取締役社長である田代から全社員に向けてはじめて「シンカプロジェクト」について発表された日